ガルシア・ロルカを巡る〜ムジカ・ファンタジア〜(音楽公演)※English below
Musica Fantasia – Homenaje a Federico García Lorca,
Producido por Sunao Isaji
ガルシア・ロルカを巡る「ムジカ・ファンタジア」監修:伊左治直(作曲家)
▼English Below
ー「ロルカの詩は朗読するとき、もっとも生彩をはなつ」と言われるように、スペインの詩人ガルシア・ロルカは言葉の響きの美しさを触覚的に捉える才人であり、その作品は音楽的であった ー
本公演の監修を務めるのは、ロルカの言葉の魔術に魅了された作曲家の一人、伊左治直。“郷愁”の念と“童心”の輝き(=“サウダージ”)を宿すロルカの詩や戯曲をモチーフに創作された作品は数多く、ロルカ生誕100年記念公演などで発表されてきました。
今回会場では、スペインを拠点に、日常の生活に密着する身近なものを題材に創作を続けてきた写真家・古田史による展示が開催されます。古くから受け継がれてきた唄を採譜し民謡集を残すなど、人々の生活の営みから生まれたものを愛したロルカと結びつくその世界観を、音楽とともに存分にご堪能ください。
演奏プログラムは、ロルカに纏わる伊左治オリジナル作品をはじめ、“サウダージ”を誘うスペイン民謡~日本の童謡をアレンジした曲の数々をお届けいたします。またトークでは、ロルカの音楽家としての一面や、初期の詩作品(日本語版は絶版)をご紹介し、その魅力をより深くお伝えいたします。
※ 入場無料(演奏会・展示ともに)
会期:2019年 6月8日(土)11:00〜(12:00終了予定)
会場:在日スペイン大使館(ギャラリー内)
住所:東京都港区六本木1-3-29
最寄:東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅(スペイン大使館より223m、徒歩約3分)
出演:亀井庸州(ヴァイオリン)、岡野勇仁(ピアノ)、伊左治直(パーカッション)
※ ギャラリーでの古田史(写真家)による展示は、当日10:00〜13:00までとなっています。
《プログラム》
・「トランプの王様」(作曲:伊左治直/ロルカ採譜スペイン民謡より)
・「散歩についての3つか4つ」(作曲:伊左治直/ロルカ祭初演)
・「ガルシア・ロルカによるパラフレーズ」(作曲:伊左治直)
・「ラ・タララ・ファンタジア」(作曲:伊左治直/ロルカ採譜スペイン民謡より)
・「魔法の庭」(作曲:伊左治直)
・「証城寺の狸囃子」(編曲:伊左治直/作詞:野口雨情/作曲:中山晋平)ほか
◉トーク:伊左治直(作曲家)
お問い合わせ:03-5148-5821(pboxx)
Email:pboxx@pierota.co.jp
〈出演者プロフィール〉
・亀井庸州(ヴァイオリン)
2000年頃から、同世代の作家たちと新たな音楽を創作する活動を始める。2005年よりベルギー、リエージュ王立音楽院へ留学し、古楽と現代音楽を学ぶ。2007年帰国後、湯浅譲二氏の個展を契機に、チェリストの多井智紀氏らと演奏活動を始める。これまでに、東京オペラシティーコンポージアム、みなとみらいJust
Composedシリーズ、サントリーサマーフェスティバル、武生国際音楽祭、四人組の会、ポリーニ・パースペクティブなど、多くの主要な現代音楽コンサートに出演。また並行して古典尺八の演奏も常に研究しており、二つの楽器を軸に演奏活動をおこなっている。尺八の公的な演奏歴としては、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」への音源提供や、アコーディオニストCoba氏による尺八と左手ピアノのための作品(舘野泉氏委嘱)初演など。
・岡野勇仁(ピアノ)
東京音楽大学ピアノ科卒業。ピアノを田村宏、伊藤恵、藤井一興、草川宣雄、高橋アキ、斉藤雅広の各氏に師事。リサイタルのほか、南米音楽演奏、美術家や詩人、ダンサーとの共演、紙芝居、フリーインプロヴィゼーション、クラブミュージックやエレクトロニクス、アートプロジェクト、日本やアジアの歌の演奏など類例をみない多彩な活動をおこなう。「フォルマント兄弟」の作品をMIDIアコーディオンやMIDIキーボードで演奏している世界でも唯一の演奏家。声楽家松平敬との共催で東京都23区区歌全曲演奏会を開催。アルゼンチンタンゴの名曲を演奏する須川展也、小松亮太、奥村愛の「ハッピータンゴ」に出演。深川芸術祭主宰。NHK-FMの番組出演。フランス音楽コンクール第2位。 第9回日本室内楽コンクール入選。現代音楽コンクール《競楽4》入選。
・伊左治直(作曲・パーカッション)
現代音楽系の作曲や即興演奏から、ブラジル音楽や昭和歌謡曲のライブなど、様々な活動を展開している。サッカーや映画、日本史、時代劇、民俗学の愛好家でもあり、それらの興味は作曲へ強く影響を与えている。これまで日本音楽コンクール第一位、日本現代音楽協会作曲新人賞、芥川作曲賞、出光音楽賞を受賞。また昨年2018年12月に開催した個展「南蛮劇場」が、第18回佐治敬三賞を受賞。1991年〜2001年、福島康晴、杉山洋一、新垣隆と現代音楽祭「冬の劇場」を主宰。ほか「原口統三没後五十年祭」、「音楽の前衛ジョン・ケージ上陸」アート・ディレクター、渋谷パンテオンでの「ジャック・タチ・フィルム・フェスティバル」オープニングライブ、「無垢の予兆―八村義夫生誕八十年祭」監修、黛敏郎《昭和天平楽》蘇演の指揮など。近作に雅楽作品《紫御殿物語》《踊れ!つくも神~童子丸てんてこ舞いの巻》や、声明・謡・民謡・ポップス歌手の共演と映像による《ユメノ湯巡リ声ノ道行》、鼓童とオーケストラのための《浮島神楽》などがある。
今年2019年11月2日に三軒茶屋サロン・テッセラにて「伊左治直の耳」開催予定。ライブ活動として「バンダ・ショーロ・エレトリコ」「カデルノジャポニカ」メンバー。
本公演で演奏される作品以外にも、ロルカに関連する自作品は以下多数存在する。
詩をテキストに用いた合唱曲『Lluvia 雨」(2006)や『ぼくの少女は海へ行った -Mi niña se fue a la mar」(2018)、詩に触発されたピアノソロ曲『虹の定理 -Teoria del arco iris』(1998/2002)や『ガルシアは寒かった -García tenia frio』(ロシア語訳によるロルカの詩がテキストとして使われているショスタコーヴィチ作曲交響曲第14番をモチーフにした作品/2006)、戯曲を基にしたラジオ・オペラ『密室音響劇《血の婚礼》」(1996)など。
“Musica Fantasia – Hommage to Federico García Lorca” (music concert)
Produced by Sunao Isaji (composer)
Free Admission
Date: Sat. 8th June 11:00-
Place: Embassy of the Kingdom of Spain in Japan (at gallery space)
Address: 1-3-29 Roppongi Minatoku Tokyo Japan
(about 3min. by walk, 223m from the station “Roppongi Icchome” on Tokyo Metro Nanboku-Line)
Player:Yoshu Kamei (Vn.), Yujin Okano (Pf.), Sunao Isaji (Percussion)
※ The Exhibition will be open 10:00-13:00
Talk: Sunao Isaji (composer)
《Program》
〝LA TARARA FANTASIA” – composed by Suano Isaji, from Spanish folk song published by García Lorca
〝PASSEGGIATA” – composed by Suano Isaj
〝PARAPHRASE ON GARCÍA LORCA’S FOLK SONGS” – composed by Suano Isaji
〝IL GIARDINO MAGICO” – composed by Suano Isaji
〝SHO-JO-JI (The Hungry Raccoon)” – arranged by Suano Isaji, from Japanese folk song
(composed by Shinpei Nakayama, lyrics by Ujo Noguchi)
〝LOS REYES DE LA BARAJA” – composed by Suano Isaji, from Spanish folk song published by García Lorca
Contact: 03-5148-5821(pboxx)
Email:pboxx@pierota.co.jp